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労務トラブル

連休明けの「なんとなく不調」を見逃さない。離職を防ぐ5月のケア

大型連休明けな生活リズムが変わる時期には、遅刻・当日欠勤・反応の遅れなど、普段と違う変化が見えることがあります。その変化だけで心身の不調と決めつけず、観察した事実を手がかりに、段階を踏んで対応することが大切です。

この記事のポイント

  • 勤怠の変化は状態を決めつけず、声をかける手がかりの一つ
  • 当日・1週間以内・不調が続くときの3段階で、担当と記録を決める
  • 健康情報は必要最小限に共有し、緊急時の連絡経路も平時に定める

連休明けの変化へ対応する3段階

気づく欠勤・遅刻・残業・反応の変化を事実で捉える
声をかける評価せず、観察した変化を主語にする
支援へつなぐ医療・産業保健・休職制度を状況に応じて案内
勤怠の変化だけで状態を決めつけず、短い面談と記録を重ねます。

勤怠データは状態を決めつけず、声かけの手がかりに

本人が言葉にする前に勤怠や仕事ぶりの変化に気づく場合があります。ただし、原因は体調だけでなく、家庭事情や交通事情、業務量などさまざまです。次のような変化が重なったときは、病名を推測せず、事実を確認するところから始めます。

声かけは「様子の変化」を主語に

「最近元気ないね」ではなく、「先週から遅刻が続いているけれど、何かあった?」のように、観察した事実を主語にして声をかけます。詮索や説教にならないよう、短い面談を定期的に行うのがコツです。

声かけの言い換え例

声かけは観察した事実から

場面避けたい言い方おすすめの言い方
遅刻が続く「やる気あるの?」「先週から遅刻が続いているね。何かあった?」
元気がない「五月病じゃない?」「今週は口数が少ない気がして。困っていることはない?」
ミスが増えた「しっかりしてよ」「このミスは君にしては珍しいね。仕事量は今どのくらい?」
評価や決めつけを避け、本人が話せる余白を残します。

共通するのは、評価や決めつけではなく「観察した変化」を伝え、本人が話せる余白を残すことです。

当日・1週間以内・不調が続くときの3段階

当日・1週間以内・継続時の対応

時点主な担当行うこと残す記録
気づいた当日直属上司人目の少ない場所で安全と体調を確認し、業務継続・早退・休暇を無理なく判断する。病名の聞き出しはしない日時、観察した事実、本人の申出、当日の対応、次の連絡予定
1週間以内上司+人事・労務担当短い面談で業務量、勤務時間、利用できる休暇や相談先を確認し、期限を決めて見直す合意した配慮、担当者、実施期間、次回確認日
不調が続く・繰り返すとき人事・労務担当+産業医等本人の意向を確認し、産業医・医療機関・地域産業保健センターなどにつなぐ。就業上の配慮や休職手続きを検討する就業上必要な配慮、実施期間、見直し日。病名など不要な健康情報は上司の記録に残さない
担当、行うこと、残す記録を段階ごとに分けます。

従業員50人未満の事業場でも、地域産業保健センターに健康相談などを相談できます。どこにつなぐかをその場で探すのではなく、人事・労務担当が相談先と連絡方法を平時から一覧にしておきましょう。

安全を優先する緊急時

自傷・他害をほのめかす、意識が混乱している、一人で帰すことが危険と考えられるなど、生命・身体の安全を確保できない場合は、通常の社内面談を続けません。一人にせず、管理職と人事・労務担当へ直ちに連絡し、状況に応じて119・110、医療機関、家族等への連絡を判断します。緊急連絡の責任者と経路は、平時に決めておきます。

面談記録と健康情報は分けて管理する

面談記録は対応の引継ぎに役立ちますが、健康情報を広く共有するためのものではありません。利用目的を決め、業務上必要な範囲に絞って扱います。

就業規則の「休職規定」を確認しておく

いざ休職者が出たときに慌てないよう、次の点を規定で明確にしておきましょう。

ここは自社だけで判断しないほうがよい

判断を分けたい3つの場面

生命・身体の安全を確保できない通常面談を続けず、一人にしないで緊急連絡の責任者へつなぎます。
就業配慮・休職・復職の判断が必要上司だけで決めると対応がばらつくため、人事・労務担当や産業保健につなぎます。
健康情報の共有範囲に迷う不要な病名まで共有すると、本人のプライバシーと職場の信頼を損ないます。

この記事を読んだ後の3手

  1. 勤怠と仕事ぶりの変化を、評価を加えず事実として記録する。
  2. 本人へ短く声をかけ、当日の安全と業務継続の可否を確認する。
  3. 次回確認日を決め、継続時は人事・労務担当や産業保健へつなぐ。

当事務所のサポート

休職規定の整備、傷病手当金の手続き、面談体制づくりまで一貫して支援します。「ちょっと様子が気になる社員がいる」という段階でのご相談も歓迎です。

参考となる公式情報

※ 制度は改正されることがあります。手続き・金額・期限などの詳細は、上記の公式情報や管轄の窓口で最新の内容を必ずご確認ください。

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